抗酸化物質とは、老化や病気の原因となるとされている活性酸素の働きを抑制したり、そのものを取り除くことができる物質のことです。よく知られる抗酸化物質には、ポリフェノールやカロテノイドなどがあり、野菜や果物にも豊富に含まれています。
抗酸化の“酸化”は、体の錆びつき現しており、老化や病気にも繋がることになりますが、この酸化は、活性酸素がもたらしているものなのです。活性酸素は、人が呼吸をするたびに取り込む酸素が体内で変化し発生するため、切り離すことはできない存在です。またこの活性酸素は、ストレスや喫煙などによっても発生することが分かっています。
この活性酸素に有効な抗酸化物質、実はもともと人の体に備わっているものでもあるのです。尿酸、アスコルビン酸、メラトニンといった抗酸化物質が体には存在しています。けれど20代をピークに、加齢とともにこれらの抗酸化作用は低下していってしまいます。そのため、食事などから積極的に抗酸化作用をもつ栄養素を取り入れることも大切だとされているのです。
注目が集まっている水素点滴の水素も、この抗酸化物質として優れていると言われているためです。水素は、酸化に繋がる活性酸素の代表ヒドロキラジカルと反応し、無害な水となり体外に排出されることが分かっています。副作用もなく、老化や病気の原因に対して効果的であることから、水素点滴を取り入れるクリニックも近年多く見られるようになりました。
体の酸化を防ぐ抗酸化物質、食事からの摂取だけでなく、これからは様々な方法で取り入れていく時代なのかもしれません。