今、じわじわと人気がでてきている「水素点滴」をご存知でしょうか?
病気予防や老化予防など幅広い効果を得ることでき、施術を受けられるクリニックも多くなってきています。
水素点滴とはどのようなものなのか。話題の水素点滴について調べました。
まず水素点滴にはどういった効果があるのか。水素と活性酸素の関係について書いていきたいと思います。
人が生きるために必要不可欠なもの、それは酸素です。この酸素を体内に取り込み、同じく食事などで取り入れた栄養素を燃焼させエネルギーを作り出します。
その際に取り込んだ酸素の数%が、強い酸化作用をもつ活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素が細胞を攻撃することを酸化といい、老化をはじめとするさまざまな病気を引き起こすとされています。そのため活性酸素が、老化や病気の原因となると言われているのです。
そこで、この活性酸素を無害化することができると注目されているのが「水素」です。
実は活性酸素は全てが害ではなく、体に必要な善玉活性酸素と前述した悪玉活性酸素に分けることができます。水素が抗酸化物質として注目されているのは「害を及ぼす悪玉活性酸素のみと結合」し、無害な水となり体外に排出できるからなのです。活性酸素は呼吸だけでなく、紫外線や喫煙、過度な運動、さらにはストレスによっても発生します。これらによって体内に生まれた悪玉活性酸素のみを取り除くことができることから、水素が老化や病気予防、アンチエイジングなど様々な要因に対して効果的だと近年注目が集まっているのです。
その「水素」を体内に取り込む方法のひとつが水素点滴です。水素点滴とは、簡単に言うと「ナノバブル化した水素を含んだ点滴液を、血中に注入する」方法。
以前、水素水としてその名が広まりましたが、水素はもともと「気体」であり、
水や生理食塩水などの点滴液は、気体である水素を運ぶための液体に過ぎないのです。そのため水素水とは、水素ガスが溶けている状態の水ということになります。重要なのは、どれだけの濃度の水素ガスを含んでいるのかということ。水素の濃度が薄いものでは、効果が期待できないものもあります。
先ほども述べましたが、水素点滴とはナノバブル化された水素ガスを含んだ点滴です。このナノバブル化された水素ガスは溶けて消滅することなく、気泡のまま水中に存在できるのです。通常の気泡ミリバブルは水中から浮上して破裂、微細気泡のマイクロバブルでもゆっくりと浮上して水中で消滅してしまいますが、
超微細気泡のナノバブルは浮上せずに水中で気泡のまま持続できることが分かっています。それを点滴によって直接血中に取り込むため、水素点滴では高い効果が期待できるとされているのです。
また水素療法には副作用の事例がないということも大きな特徴の一つです。